図書館にあった「ニンテンドー・イン・アメリカ」を借りました。内容は原題の「HOW NINTENDO CONQUERED AMERICA」のとおり、任天堂がアメリカに進出し、征服するまでの歴史が書かれています。
とても面白かったです。たとえばフィリップス社にライセンス使用を許可した際に生まれたマリオやゼルダのクソゲーなど、にわかファンが知らないこともたくさん書かれていました。
マリオやゼルダの新作が発表されたときの海外のリアクションをYouTubeで見るのが好きなのですが、日本人よりも段違いに熱量が高くて、任天堂はなぜここまでの地位を獲得したのかと気になっていたのですが、答えは簡単でした。
故・岩田聡さんがGDC2011でも語ったとおり、結局のところ「content is king.(コンテンツが王様だ)」なのです。
任天堂は常にベストな選択をしてきた会社ではありません。数々の苦難や局面において、すばらしいマシンとゲームを世に送り出すことで乗り切ってきた会社です。
それを成し遂げたのは山内さんや横井さんや宮本さんなど、他にもいらっしゃいますが、つまるところあの会社にはどんなに追い込まれても平気でとんでもないものを生み出す天才がいるのです。なんだ天才か、という話です。
ですから、やり方を真似たところで仕方がないのです。残念ながら理屈じゃないのです。この本を読めばその残酷な現実が理解できるでしょう。おとなしく彼らと同じ時代に生まれたことに感謝しながら、彼らが生み出すゲームを心ゆくまで楽しもうではありませんか。
とりあえずマリオカート8デラックスは予約しましょう。そして一緒にやりましょう!