VRってご存知でしょうか。さいきん盛り上がっている、Virtual Reality(バーチャル・リアリティ)のことです。言葉自体はかなり昔からありますが、VRという略式名称はおもに専用ゴーグルをつけるものを指しています。
いろんなメーカーがこぞって取り組んでいて、Samsung、HTC、Sonyなどから端末が出ています。
目下勉強中ですが、まだぴんときていません。理由はいくつかあって、
1. 端末が高い
まだ出始めたばかりでどれも高いです。これはパソコンと一緒で時間が解決するかもしれません。
2. 面倒くさい
体験するにはPCをセットアップして、ゴーグルをつけて、コントローラーを持って、ヘッドホンをして・・・とかなりの手間です。ゴーグルをつけると周りは見えなくなるので一人ですべてをやるのは困難です。
3. 子供が使えない
目の成長に影響があるらしく、13歳未満の子供は利用できません。子供が楽しむのを微笑ましく見るのも娯楽のあり方だと思っているので、これが一番残念です。子供でなくても液晶を目の前で見続けていたら具合が悪くなりそうですし、ぼくはなりました。
4. まわりは楽しくない
ゴーグルをつけると完全に一人の世界ですから、まわりの人はやっている人の奇妙な動きを楽しむしかありません。コンテンツを作る側にとっても悩ましい点です。
5. 酔う
VRなら宇宙船にも恐竜にも乗れちゃうし、高いところから飛び降りたりもできるじゃん!と夢広がりますが、とにかく酔います。
そして困ったことに、VRによって3Dが必須になりました。ゲームや映画でも3Dはもはや当たり前の技術ですが、映像が平面ならば極論、2Dでも良かったのです。しかしVRは立体空間なので3D以外ありえません。
2Dにはあった「画面外」がありませんし、2Dにはない「視点の移動」や「酔い」という課題と向き合いながらコンテンツを考えていかなければいけません。
なにより、はるか以前からリアル志向の3DCGに取り組んできた映画会社やゲーム会社と真っ向勝負できるとはとても思えません。
だからといって呆然としているわけにもいきませんから、2、3歩先を考えて取り組まないといけません。
以前、勤務先の方が、VRでうな重の映像を見せながら、タレの匂いで部屋を満たして、はんぺんを食べさせたらどうでしょうと言っていて、本当にすばらしいと思いました。