Nintendo Switch Onlineに入ると無料で遊べるスーパーファミコンソフト「マーヴェラス ~もうひとつの宝島~」をクリアしたので感想を書きました!当時の任天堂のエッセンスがぎっしり詰まった名作でした!
どんなゲーム?
すでにNintendo64も発売済みの1996年10月にひっそりと発売された任天堂のアクションアドベンチャーゲーム。ゼルダシリーズの総合プロデューサーとして有名な青沼英二さんが初めてディレクターを務めたゲームで、開発は「ゼルダの伝説 神々のトライフォース」のチームが携わっています。知ってしまったらもう、やらざるを得ませんよね。
こういう曲がった階段とか、
こういうマップを見ると「神トラ(神々のトライフォース)じゃん!」って思いますよね。実際にプレイしていてもアクションの手触りはまさにそのものでした。
神トラのゲームシステムは本当に素晴らしいのになんで使い回さなかったんだろうとずっと思っていたんですが、自分が知らないだけでした。
特徴としては三人のキャラクターを切り替えて仕掛けを突破したり、
怪しいところを調べるとアドベンチャーゲームのような画面になるところです。
この特徴を活かした謎解きがあったり、
変なミニゲームが始まったりと、遊び心が存分に詰められていて退屈しません。
RPGではおなじみの成長要素は省かれていて、ときどきバトルイベントがあるだけ。ゲームの楽しい部分にフォーカスした贅沢な作りになっています。
意外と遊びやすい
昔のゲームを遊ぶと毎回つまづくのは操作やヒントの不親切さ。しかし本作はスーファミ末期に登場しただけあってチュートリアルが丁寧です。
三人のキャラはピクミンのようにリアルタイムで操作する必要がないため、どんくさい自分でも楽しくプレイできました。
昔のゲームゆえ、ところどころミスリードな導線がありましたが、詰まってもお供のピラックという鳥にラックロックにあげるとヒントをくれるので、攻略サイトを見ずにクリアできました。
レイトン教授シリーズのコインはこれを参考にしたのかな。(適当)
王道のジュブナイルストーリー
ボーイスカウトで島に訪れた少年たちが散策していると、
海賊のお宝を拾ってしまって、
そのせいで悪者に先生がさらわれてしまい、
助け出すために大冒険が始まります。トムソーヤとかグーニーズとか、あげたらキリがないほど擦られまくった王道ジュブナイルストーリー。
おっちょこちょいな悪者のボスも、ベタだけどいないと寂しいですもんね。
画面も音楽もやけに怖いシーンもあってドキドキしました。大人もジュブナイルできます。
昭和テイストなアートも和みます。パッケージデザインもそうですが、タッチが柔らかいので当時のゲーム少年にとっては手に取りづらいタイトルだったのかもしれません。面白いのに。
豊富な遊びのデメリット
アクション、パズル、謎解き、ミニゲームと、遊びが豊富に詰まった本作ですが、一方で、それらのどれかが得意でないとけっこう苦戦します。
自分は15パズルに2時間ほどかかったり、
瞬発力を要するアクションパートでは30回以上ミスしました。難所はリトライしやすくなってますが、アクションやパズルって、できないものは永遠にできませんからね。それらは難易度を控えめにして、アドベンチャーに重きを置いた方がこのゲームには相応しいと思いました。
ちなみに連打もかなりハード。連射機能付きのコントローラーが恋しくなりました。
マーヴェラスの公式サイトにも書かれている「新・鬼ヶ島」にもちょっとしたアクションパートがありますが、難易度は控えめで、アドベンチャーを楽しみたい人に向けた内容になっていました。
自分はいろいろな遊びが入ったゲームが好きですし、いつかそういうゲームを作りたいと考えていますが、難易度や救済措置はしっかり意識しようと思いました。
次回作を匂わせるセリフが泣かせます。今後、任天堂からこのようなアドベンチャーが出ることはあるんでしょうか。知恵のかりものがそんな感じだといいなあ。
2Dゼルダが好きな方、アドベンチャーが好きな方、MotherやUNDERTALEが好きな方はきっと楽しめると思います。ぜひお試しください!