武蔵野市で毎年行われている「トレジャーハンティング」という謎解きイベントにガチで挑んでみました。とても楽しかったので紹介します。
うちタマ、探してみるか
ある日、子供が武蔵野市トレジャーハンティングのパンフレットを持って帰ってきました。なんと「うちのタマ知りませんか?」とのコラボ。昭和世代を刺しに来ましたね。
一度も挑戦したことがなかったので、これを機にやろうかなと中身を見てみました。
半分になった緑の封筒を元に戻すと矢印が現れる?どういうことかとパンフをくまなく見ていた私、ひらめいてしまいました。
このようにパンフを折り返して重ねたら封筒が元に戻り、矢印が地図を指し示しました。この瞬間、自分のゲーム魂に火がつきました。これ、面白いやつだわ。
街が謎解きの舞台に
さっそく同じページに書かれた暗号から導き出された「まどのなかに」というキーワードを書き留めて、矢印が指し示したグリーンパーク商店街に行ってみました。
暗号を解いて向かった店の「まどのなかに」本当に答えがありました。
た、楽しい〜!
一枚のパンフレットによって、見慣れた街が謎解きアドベンチャーの舞台になりました。
気を良くしたので武蔵境周辺の謎にも挑戦。暗号によると「ボンジュール・ボン」に8つのワクがあるそうです。ボンジュール・ボンはパン屋さんの名前です。
ボンジュール・ボンに行き、8つのワクを探して店頭を右往左往する不審者。すると壁に8つのワクを発見!左端の枠に「表紙の地図の中に」と書かれています。
パンフの表紙に小さな地図がありました。「ココワテマス」って何だ?
このシルエットにヒントがありそうです。あらためて表紙を見ると、
シルエットの正体はコマとノラでした。先ほどの「ココワノマス」のコをノ、マをラに置き換えると「ノノワテラス」になりました。武蔵境駅のnonowaテラスのことか!やったぜ!
特別な謎にも挑んでみた
パンフには2つの特別な謎解きが案内されています。その1つがあるNTT技術史料館に来ました。ガチでやると決めたので。
館内専用のパンフをもらいました。1階のどこかにカラフルな公衆電話が並ぶ場所があるそうです。
ありました。受話器の色にしたがって暗号を解くと「Iのへやにいけ」となりました。
3階にIというプレートのついた部屋がありました。パンフの図のとおりに並ぶガラスケースがあり、そのとおりに暗号を解くと「マンホール」というキーワードができました。
2階でマンホールを探したらありました。
答えはNTTのマークでした。書き写して受付の方に見せたら「よくできました」スタンプを押してくれました。照れて頭をかく仕草ってリアルに出るものですね。
NTT技術史料館はその名のとおり通信技術に特化した内容なので楽しめる人は限られそうです。自分もさっぱりでしたが、古い携帯がいっぱい見れて目の保養になりました。
ドラえホン、生きとったんかワレ!(生きてない)
1968年のポケベル。充電器が自爆装置みたいです。
すぐとなりのエコリゾートにも謎解きがあるはずでしたが、コロナワクチンの接種会場になっていたため延期になりました。これは仕方がないです。
最後の謎解き
最後に挑んだのは混雑を恐れて後回しにしていた吉祥寺駅周辺。暗号によると「コピスサンカイヒロバ(コピス3階広場)」に行けば良さそうです。
混雑を避けるべくコピスの開店時間に来ました。まだ広場の鍵が空いておらず、係の方が来るまでずっと入口で待機する不審者。ガチでやると決めたので。
パンフに描かれている謎の記号を探していた私、またもひらめいてしまいました。
木の枠とそこに吊り下がる鉢が冊子の記号の形になってます!すげえ!楽しい!
見つけた手がかりによると、女の子の像が見上げる虹色のものを探せばいいみたいです。
暗号によると向かう場所は「七井橋通り」。少女の像なんてあったっけ?
七井橋通りに来ました。
少女の像があった!そして彼女が見上げる先には・・・
7色を含む看板がありました。天然石を扱うお店。これが答えです!
そして報告へ
謎の答えを持って武蔵野商工会館に行きました。1つ間違っていましたがおまけでシールをくれました。デジタルのゲームに足りないのはこのやさしさですね。
関係ありませんが、商工会館には漫画家さんのサインが飾られていました。いいもの見たな。
地域活性にも一役
謎解きによってもらえるシールの他に、協賛店で買い物するともらえるシールがあります。
シール欲しさに麦わら帽子というお店で買った魔法の吉祥寺ふりかけ。あのマツコも絶賛!系の商品ですが、これ本当に美味しいです。良いものを知りました。
この企画がきっかけでNTT技術史料館にも行ったし、普段は入らないお店にも行ったし、地域活性につながるというのは本当ですね。
ガチで挑んだ感想
まさに体感RPGと呼ぶにふさわしい楽しさでした。やりがいのある難易度、ごほうびによる達成感もゲームそのものです。パンフレットの構成やレベル分けは改善の余地があると思いました。
ごほうびのシールが品切れしていたり、開催が延期したりと、実世界ならではのトラブルはスマホを使うなど、デジタルハイブリッドにすることで解決できるかもしれません。ついでにコンテンツの一部を現地に来なくても楽しめるようにしたら、今より認知が広がって、むしろ現地に訪れるきっかけが作れるかも・・・
と妄想してしまうほど気に入ったので次回も挑戦します。