Switch版「ファミコン探偵倶楽部」の消えた後継者、うしろに立つ少女の両方をクリアしました。原作に忠実なリメイクでした。
満足度が高い
全体的にかなり気合が入ったリメイクでした。原作の素晴らしさを現代のビジュアル＆サウンドで作り直して、より多くの人に届けたいという思いが伝わってきました。
原作よりコミカルな表現が増えていて、とくに「うしろに立つ少女」は遊び心に満ちていました。
女性キャラはどれも魅力的で、美少女ゲームが好きな人も満足できると思いました。
美少女に負けないぐらい冴えないおじさん達もしっかりアニメーションします。こんなモブキャラまでしっかり動くゲームは珍しいのではないでしょうか。
どうでもいいんですがこの２人、ちびまる子ちゃんの永沢くんと藤木くんみたいですね。
ところどころに小ネタも追加されていました。H・Kってひとみちゃんのことでしょうね。
クリアするとサウンドプレイヤーが登場します！発売前に期待していたことで実現したのはこれだけでしたが、それでもうれしいです。
「うしろに立つ少女」では性格診断や相性チェックなど、スーファミ版にあった要素がそのまま再現されています。「消えた後継者」にも何かあると良かったなあ。
調査ファイルがすごい
クリアしたので調査ファイルを開封。オマケとは思えないほど分厚いです。
キャラクターの設定資料。メインキャラクター以外もたくさん載っていて見応えあります。
ハイクオリティな背景もたっぷり拝めます。綾城家の間取りも載っていました。
原作のイラスト原画も掲載。あの横井軍平さんが「ポートピア連続殺人事件」を見て「ファミコン少年探偵団を作ろう」とおっしゃったのがファミ探の起源らしいのですが、このイラストはまさにそんな雰囲気ですよね。
坂本さんによる手書きの仕様書。ゲームには出てこない地図までちゃんと考えられていたのですね。まことに恐れ入ります。
坂本さんやMAGES.の浅田さんのメッセージも読めます。リメイクの経緯が書かれていてとても面白かったです。坂本さんもがっつり関わっていたんですね。
この調査ファイルだけでも数千円の価値を感じました。コレクターズエディションには原作のサントラCDもついているので、ソフトは実質2000円ぐらいではないでしょうか。２本バラバラで買うつもりの方はコレクターズエディションを買った方が絶対にお得です！
ファミコン探偵倶楽部 COLLECTOR’S EDITION（Amazon限定オリジナルブックカバー同梱）
物量でねじ伏せられた
Switch版は良くも悪くも原作に忠実なリメイクでした。
ジャンルとしてマイナーになってしまったテキストアドベンチャーを今あえて蘇らせるということは、何かしらジャンルを復活させる秘策が込められているのでは？
と過度な期待をしてしまいましたが、そういった要素は見受けられませんでした。
しかし度を超えた作り込みによって、最初から最後まで新鮮な気持ちでプレイできました。物量と力技でねじ伏せられた感じです。
映画も音楽も、リメイク作品には原作ファンの不満がつきものです。気になった部分も無くはありませんが、それを払拭してしまうほど熱のこもったリメイクにファンの皆様も納得されたのではないでしょうか。少なくとも自分はとても満足しました。
原作至高主義の方もMAGES.によるファミ探の解釈を楽しもうという気持ちでプレイしてみてください。いろんな発見があると思います。
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あらためて、ファミ探のリメイクを実現してくださった任天堂とMAGES.の皆様に感謝を申し上げます。本当にありがとうございました！
