レトロテイストなアドベンチャーゲーム「凍える銀鈴花」をクリアしました。プレイ時間が長すぎて途中から辛かったです。
テキストが長い
相棒のケンはプレイヤーの指示に基づいて動く立場であるはずが、自己主張が強く、聞いてもないのにおしゃべりが止まりません。
警察らしからぬ振る舞いや、セクハラまがいな発言も気になりました。コミカルなキャラクターの演出に失敗している様子。前作ではそんな印象は抱かなかったのになぜだろう。
また、本作は土曜ワイドのように観光地めぐりを兼ねた形でシリーズ化をしていきたい意図があるのか、ストーリーとは無縁の観光地や名産品の解説も長かったです。
長いテキストを読み進めるだけの時間が多すぎて、ゲームを遊んでいるというより小説を読まされている感覚に近かったです。
ファミコン時代との違い
勝手な妄想ですが、ファミコン時代のように厳しい容量制限があれば、必要以上に長いテキストが含まれずに済んだかもしれないと思いました。
テキストは極力コンパクトな方が、プレイヤーが介入する場面が増え、結果的にゲームを遊んでいる、参加しているという感覚が持てると思います。
「ポートピア連続殺人事件」のテキストが簡潔で小学生でも理解できたのは堀井雄二さんの言葉選びのセンスがすごかっただけなのかもしれませんが。
ミニゲームも微妙
シナリオをクリアするとミニゲーム「西ブー記」にストーリーモードが解放されます。
ストーリーは本当につまらないです。
中身はレトロなレースゲーム。セーブができないので全クリアするには時間を確保する必要があります。そして残念ながらこれに時間を割く気にはなれませんでした。
それでも良かったところ
秋田犬のリアクションを頼りに迷路を探索するシーンは可愛かったです。
探索中に戦闘もありました。工夫があって良かったです。
西ブー記の説明書もレトロで可愛かったです。漫画がある設定なんですね。
1000円で半分が良かった
クリアに20時間ほどかかりました。前作「偽りの黒真珠」と比べて時間も値段も倍ぐらいです。自分はそこまでのボリュームを望んでいませんでした。このシリーズはサクッと遊べる値段と長さであって欲しかったです。