3DSの「ファンタジーライフ LINK!」をクリアしました。ストーリーからやり込みに導く流れがすばらしい、3DS屈指の名作RPGでした。
つい長居したくなるほのぼのとした世界、十分すぎるほどのやり込み要素で沼RPGの異名も納得の逸品です。未プレイの方にその魅力をお伝えします。
ストーリーはガイド役
12〜14時間でメインストーリーは終わります。短いと思われた方もご心配なく。本ゲームのストーリーは世界観を伝えるためのガイドのようなもので、ここからが本当の始まりなのです。
普通のRPGではクリアから先のやり込みはおまけであって、多くのプレイヤーが離脱するところですが、ファンタジーライフはストーリーを進行する過程でやり込みたくなる要素がちりばめられていて、クリアする頃にはやりたいことで頭がいっぱいになっているのです。だからこそ無意識にやり込みに足を踏み入れてしまい、100時間、200時間と遊んでしまうのです。
要素が多いのでついつい寄り道をしたくなりますが、レベルファイブのゲームがすばらしいのは、次の行き先やToDoが常に明示されていて迷わないところ。
ファンタジーライフも同様で、指示通りに進めて、チョウチョからのおねがいをこなしていれば最短でストーリーをクリアできます。
クリアするとその後の活動に有利なアイテムも手に入るようになるので、まずはストーリーをクリアしてしまいましょう。
ゲーム内課金もあって、お金さえ出せば時間を短縮できるアイテムが満載です。お金に余裕のある方はご活用ください。
成長システムが秀逸
ファンタジーライフにはその名の通り12種類の職業(ライフ)があり、それぞれのライフを極めるほどやれることも増えていきます。
ライフごとにストーリーやテーマソングが用意されているので、存分に味わうにはすべてのライフをマスターすることになります。それが真のゴールです。
自分は魔法使いで始めました。ご覧のようにマスターから出された試練を達成するとライセンスのグレードが上がっていきます。
経験値を積んでいれば勝手に成長するわけではないので面倒かなと思いましたが、目的意識が高まってむしろやりがいを感じました。
試練を達成したらマスターへの報告を忘れずに。坂を登るようにじんわり成長するより、はっきりと段階的に成長を感じられるところが良いです。
ドラクエにない自由度
成長や職業のシステム以外にも魅力があります。
たとえばインテリア。どうぶつの森のように家具で部屋をデコレーションできます。ぶつ森に比べると種類は少ないですが、RPGとの親和性は高いと思いました。ペットも飼うことができて冒険のお供にもできてしまいます。
こういった要素は国内だとルーンファクトリーが先駆けなんでしょうか。ファンタジーライフのディレクターさんのインタビューでは、スカイリムをJRPGに落とし込んだとありました。
連れて行く仲間を登場人物から選べるところもユニークです。最終的には王様や魔王と一緒に冒険もできちゃいます。
たとえばドラクエの町にときどき、パーティ全員のステータスを回復する謎のおじいさんがいますよね。この人を連れて行けばいいじゃんといつも思うんですが、ファンタジーライフではそれに近しいことができるのです。おじいさんほどのチートキャラはいませんが。
この世界にずっといたくなる
ビジュアルがほのぼのとしていて和みます。悪い人が一人も出てこないし、モンスターたちも好戦的でなく、こちらが武器を構えるまでは襲ってこなかったりします。とにかく居心地が良いのです。
ファイナルファンタジーでおなじみの植松伸夫さんが手がけられた音楽はどれもすばらしくて、とくに「希望のテーマ」を初めて聴いたときは目が潤んでしまいました。
ここまで絶賛してきたファンタジーライフですが、自分はやり込みません。沼であることはわかっているので、他のゲームを進めるためにそうしました。そうでもしないと永遠にやってしまいますからね。時間ができたら再開します。
本当にすばらしいので、未プレイの方はぜひどうぞ!
ファンタジーライフ LINK!(Amazon)
おまけ:スマホ版もやってみた
ファンタジーライフはスマホ版もあるので、この機会にプレイしてみました。
神様同士が争っている設定。3DS版より殺伐としています。
ソシャゲならではのキャラガチャがあります。1商品につきボイスとモデリングとテクスチャー。運用と容量が大変そうですね。(余計なお世話)
そもそもまだキャラクターの価値もわかってないタイミングでガチャを引くので喜怒哀楽のどれでもない気分になりましたが、リセマラをする人には良いのかもしれませんね。
3DSよりビジュアルが綺麗です。ユエリアはこんな感じだったのか。
チュートリアルを終えてホーム画面に放り出されるタイミングが自分にとっての最大離脱ポイントなんですが、ご多分に漏れず離脱してしまいました。慣れないうちに選択肢をたくさん見せられると離脱しがちです。正直なところ、3DS版で抱いた好印象を覆されるのが怖かったのもあります。
人それぞれだと思いますので興味のある方は遊んでみてください。
ファンタジーライフオンライン(公式サイト)