Nintendo Laboのガレージを使って「Fitness Counter(フィットネスカウンター)」を作りました。がんばって作ったのでどんなものか見てください!
できたものはこれです
まずはこちらの動画をご覧ください。
早朝に外で撮影していたら散歩するご老人たちに不審がられたのと、自分が思ったよりヒョロヒョロだったのが苦労したところです。(メンタル的に)
なぜ作ったの?
「#ラボ作品コンテスト」に応募するためです。こういうアイデア勝負のコンテストが好きで、開催を知ってすぐにNintendo Laboを買いました。もしうまくいかなくても子供に与えたらいいお父さんに見えるので一石二鳥です。実際に子供はめちゃくちゃ楽しそうに遊んでいます。今の子はこんなものがあっていいなあ。
企画とプロトタイプ
同じ土俵で戦いたくない私はあえて実用的なものを作ろうと思って、愛用中の腹筋ローラーの回数をカウントしてくれるものを考えました。
初期イメージ。Wii Fitのお姉さんをモチーフにして媚を売ろうと思ったのですが、これを実現できる工作力はありませんでした。
1カウントごとに白丸がついて、10カウントごとに星が増えていきます。リセットボタンをつける予定でしたが、Joy-Conを振ることでリセットするようにしたら画面がシンプルになりました。ついなんでも画面で解決しようとしてしまいますね。もっと頭を柔らかくしないと。
IRセンサーで判定できそうな運動をまとめたもの。いくつか実現できればいいと思ったのに、ぜんぶ実現できました。Joy-Conおそるべし。
鉄棒への取り付けは身近にあるもので実現したかったので、洗濯バサミで固定できるようにしました。
制御側(プログラム)の開発時はレゴを使いました。このぐらいの規模だとダンボールより手軽で速く、相性はすごく良いと思いました。いつかコラボしてほしいなあ。
できあがった処理です。センサーの入力制御を経験したことがなかったので、絶え間のない入力信号の処理に手こずりました。
中間ノードの「カウンター」や「タイマー」をはさんで信号を制御して、条件判定には「AND」や「NOT」を使いました。画面が白くなったら反応する「スポイト」をメーターの最後に配置してカウントの判定に使ったところがちょっと例外的です。
工作は大変でした
実現できることがわかってから本格的にダンボール工作を始めました。
ゼロからJoy-Conがぴったり収まるケースを作る技術はないので、付属のToy-Conを近所のスーパーでもらってきたダンボールに書き写しました。もしかしたら中の人はここまで想定して参考にできるパーツを用意してくれたのかもしれませんね。
ただしNintendo Laboに付属のダンボールと同じ厚みと密度のものはなかなか見つけられませんでした。あえて選ぶならビール系(24缶入り)のダンボールは厚みがまあまあ近かったです。My Nintendo Storeで無地のダンボールを売ってほしいなあ。
本体にはめるダンボールは厚みがちょうど良くないといけないと思ったので、Toy-Conの残骸から切り出しました。
続いて画面パネルの工作。Nintendo Switchの画面比率は16:9ですが、実際にほぼ 16cm : 9cm でしたよ!今回見つけた豆知識です。だからなんだって話ですけど。
100円ショップで黒画用紙、カラーセロハン、そして星型のパンチャーを買いました。他にもいろいろ買ったけど出番はなかったです。総額1500円ぐらいはかけてます。
星型に穴をあけられます。期待通りの大きさで助かりました。
丸い穴は無印のレゴブロック穴パンチであけました。こんな場面で使えるなんて。
ダンボールがそろいました。工作が苦手なので制御系の開発よりはるかに時間がかかりました。
塗装のイメージ。カラーペンではうまく色がのらなかったので、折り紙や画用紙を巻きつけて、白いマスキングテープで線をつけました。線はあっても無くても良かったのですが、スポーティな雰囲気にしたかったのと、どこかゆるい見た目のほうが印象に残ると思ったのです。
工夫のあれこれ
完成しました。中央の紙は説明書です。Joy-Con Lの表裏によってIRセンサーの判定を反転するようにしたので、それにあった運動のサンプルを描きました。
ガレージは白黒なので、光に色付けするにはセロハンなどを使います。潔い仕様ですね。
Joy-Con Rを収める部分には、参考にしたToy-Conと同じくZRボタン用の穴をあけました。これだけのことで外れづらくなるのだから、考えた人はすごいなあと思いました。
箱の下部は空洞になっていて、後ろに風穴をあけています。
外で使うときは下部に石などの重りを入れたら風の影響を受けづらくなるはずです。(まだ風の日に試していません)
裏側には洗濯バサミを止める穴があいています。
当初のイメージ通り、鉄棒に固定することができました。逆さにしてもぶら下がっていたので、懸垂以外の運動にも使えるかもしれません。
ガレージこそが醍醐味
工作も映像制作も想像以上に大変で、こんなに大変ならもっと楽なものにすれば良かったと何度も思いましたが、今は達成感に満たされています!
ラボ作品の制作はいつもとちがう脳を使った感じがして良い刺激になりました。センサーの制御はプログラミングというより電子工作に近く、プログラミング初心者やお子さんのほうが予備知識がないぶん柔軟な発想ができるんじゃないかなと思いました。
Nintendo Laboの醍醐味はこのガレージであることは間違いないです。こんなに優秀なセンサーをここまで手軽に操れるものは他にないですし、これだけでも買って良かったと思えるほどやりがいがありました。ささいなものでもできたときは楽しいので、ラボは買ったけどガレージは未経験という方がいましたらぜひやってみてください!