デザインの参考に「ちびっこ広告手帳」という本を買ったら、広告が今と比べて個性的なものばかりで感動しました。
どんな本?
この本はもともと1999年に刊行された「ちびっこ広告図案帳」の再編集版で
一般層はおろか、広告業界筋からも省みられることのなかった昭和40年代の少年少女向け広告を、その広範囲に渡る収集とデジタル処理によるリマスタリングによって後世に残す
ことをテーマにしていたそうで、鶴巻町にある「現代マンガ図書館」のコレクションを、図書印刷株式会社の技術者を総動員して10ヶ月かけてデジタル補正し、権利関係の許諾作業を経て、完成までおよそ2年かかったそうです。それが文庫サイズで、フルカラーで、2巻あわせて2400円程度で読めてしまうなんて、感謝してもし足りないぐらいです。
おまけが無計画すぎる
毎月1000名に王、長島、金田選手のサインボールをプレゼント。応募条件はボールチョコレート10個でOK。これではサインする人も大変です。
チョコレートのつつみ紙を送ればもれなくタイガースのポスターやレコードシート、ミニアルバムがもらえます。商品価格とプレゼントの価値のギャップがすさまじいです。
毎週3000名に緑ガメをプレゼント。(株)東京水族館の人はどうやって実行したんでしょうね。
今ならもれなくアウト
下部のフレンドしょうかいでは顔写真、実名、簡易的な住所がのっています。
強烈なネーミング。当時もクレームがあったそうです。
そりゃあ、おどろくでしょうね。
これからの時代のバイブルです
昭和40年代と比べたら、いまはマーケティングも進歩しましたし、この本にあるような無謀な広告にはなかなか出会えません。でもこれからは、数値分析で出来るようなことはAIにとって変わられ、無謀なことが出来る人間に価値が集まる時代になると思います。今すぐこの本を読んで、無謀な発想力を取り戻しましょう!