新清士さんの「VRビジネスの衝撃」で紹介されていた「ゲームウォーズ」という小説が、まさにVRの未来を描いているとのことで読んでみました。
舞台は近未来。世界的なインフラとなったOASIS(オアシス)というバーチャル空間の作者が、自身の莫大な財産をOASISに隠されたイースターエッグを発見した者に全て授けるという遺言を残して亡くなるところから始まります。
この冒頭だけで一気に引き込まれるわけですが、さらにすばらしいのは、全編にわたって80年代のカルチャーが存分に盛り込まれているところです。
レトロゲームによるギミックが多数登場しますし、クライマックスでは、ウルトラマンやメカゴジラ、ガンダムなどの日本が誇る巨大ヒーローたちの壮絶なバトルも繰り広げられます。まさにおっさんの夢をつめこんだこの小説が、
まさかの映画化決定!
監督はあのスピルバーグで、2017年公開予定だそうです。本当に小説のとおりのロボット大戦が実現するのであれば、歴史が動きますね。
この作者わかってやがるな、と唸ったのは、主人公が好きな巨大ロボを選ぶ場面で、理屈抜きで「レオパルドン」を選ぶところです。
レオパルドンは東映版スパイダーマンに登場する巨大ロボ。近年、原作にも登場したことでかなり認知されましたが、それまではマニアックな存在でした。映画化を機にスターダムにのし上がるかもしれませんね。
数々の著作物が含まれる本作品。ハリウッドでどう描かれるのか、いまから楽しみで仕方がありません。