「キオクすくすく」というゲームを作りました。Internet Explorer以外のブラウザやiPadで遊べます。ルールはとても簡単です。記憶力の衰えが気になっている方はもちろん、そうでない方もぜひ遊んでみてください。
▼キオクすくすくはこちら
http://www.higopage.com/kiosuku/ 世の中がどんどん便利になるにつれて、記憶に頼ることがなくなってきました。やはり記憶力は使わないと低下していくのでしょうか、さいきん記憶力が衰えてきたと感じていました。
そんな矢先、デジカメプリントの機械で現像中に遊べる神経衰弱ゲームにはまりました。現像のたびに挑戦しているのですが、まだ一度もクリアできません。くやしくなったので特訓用に作ったのが今回のゲームです。これで毎日特訓して、いつの日か現像中にクリアしたいと思います。
以下は技術的な話です。興味のある方だけどうぞ。
HTML5のaudioは発展途上
このゲームは最近注目されつつあるHTML5のcanvasとJavaScriptを使っています。canvasに関しては十分可能性を感じることができましたが、効果音を出すために使ったaudioはブラウザによっては期待通りに動作しませんでした。ゲーム作りにおいてはFlashの方がまだまだ良さそうです。将来的にオーサリングツールが登場し、audioの挙動も統一されてくるとありがたいです。
HTMLにUIをまかせると楽
JavaScriptの場合はUIをHTMLにまかせられるのがFlashにはないアドバンテージだと思いました。デザインとプログラムを分離して開発できます。UIにも凝った演出をさせるなら、ライブラリを駆使すると良いでしょう。ただし、より個性的な演出をするならFlashの方が楽です。
きれいなフォントを出したい
canvas上では文字をきれいに出せません。svgならどんなフォントも使えるし、アンチエイリアスがきくのですが、ゲームのような高速描画を要する場面には向かないので、現状はどちらもFlashのかわりにはならないと感じました。アクション部分はcanvasにまかせて、ステータスやメニューはHTML+CSSで表示するのが現実的でしょうか。CSS3ならWebフォントで好きなフォントも使えます。まだサポートしているブラウザが限られていますが、もっと普及するとうれしいです。
適切な画面サイズが知りたい
iPhoneやiPod Touchが手元にないので動作を試していないのですが、iPadならこの規模のゲームは問題なく遊べます。ただ、viewportを拡大するとcanvasの動作が遅くなってしまいました。24bitのPNGを含んでいるからでしょうか。もしかしたらcanvasのサイズはあらかじめiPhoneやiPadで遊べる画面サイズで作ったほうが良いのかもしれません。どなたか適切な画面サイズを教えてください。
FireFoxが頑張っている
いろんなブラウザで動作を確認しましたが、いまのところFireFoxが一番優れていると感じました。audioの動作も問題ありません。しかもFireFoxでは加速度センサーの状態がJavascriptから取得できるので、デバイスを傾けて遊ぶゲームも作れます。これがMobile Safariでも可能ならiPadやiPhoneに向けて作るゲームの幅も広がるのですが、残念ながら現状は無理そうです。
マルチプラットフォームをめざして
これからはAndroidも普及してきますし、ゲームのマルチプラットフォーム化は頭を悩ませるところです。素敵なオーサリングツールがきっとどこかで開発されていると信じて、今後もできる範囲でいろいろ模索していこうと思います。