実写の「頭文字D」を観ました。レースシーンはなかなか迫力がありましたが、違和感の方が勝ってしまいました。 原作を知っている人にはかなり酷な作品です。ストーリーを映画に向けて変えてしまう手法はよくありますが、登場人物のキャラクターや設定が違うのは本当に戸惑います。この手の映画はギャップを探して楽しめるものもありますが、本作の場合、ほとんどが原作と違うので別の物語と思って観た方が良かったかもしれません。鈴木杏さんが可愛いかったのがせめてもの救いです。
BGMがヒップホップだったのも個人的には残念でした。ワイルドスピードでもBGMはヒップホップだったので、海外では自動車とヒップホップの関係が強いようです。でも頭文字Dにはやっぱりユーロビート、と思ってしまうのはアニメ版の影響でしょうか。
ユーロビートはほとんど聴きませんが頭文字Dだけは別です。いくつかあるCDの中ではとくにこれがおすすめです。主要曲をほとんどおさえている上、脱力の日本人アーティストソング(ファンの皆様ごめんなさい)は入っていません。ただし運転中に聴くと自然に加速してしまうので気をつけてください。
結局、こうした違和感を拭い去るためにもう一度原作を読んだりアニメを観たりしてしまうのです。うまくできています。