ハウルの動く城を観たせいか、アニメ熱が少々高まっていたので今度は「イノセンス」をレンタルしました。以前映画館で観たのですが、話が難しかったのでもう一度観たいと思っていた作品です。 自分と同じように話がわからなくなっていた人も、もう一度DVDを観ることをおすすめします。親切なことにDVDでは冒頭15分にわかりやすい解説が付いています。映画館でもこれをやって欲しかったです。
イノセンスは近未来、人の脳や体の一部を機械化にして能力を高めることが当たり前になっている世界の物語です。脳を機械にすることで五感から得られる情報を他人と共有したり、脳から直接、言葉などをネット検索したり、通信機能を使って言葉を交わすことなく(テレパシーのように)会話することができます。また、体を機械化することで力持ちになったり、考えると同時にキー入力をしたり、顕微鏡と自分の視覚を直接つないで研究したりできます。
なんと恐ろしい世界でしょう、で終わるような簡単な話ではありません。もしそのように機械と人の違いが曖昧になってしまったら、その境目はどこになるのでしょうか、というのがこの物語の大きなテーマです。これはとても奥深く、そして難解です。
機械化なんてSFだと思う方もいると思いますが、すでに医療や軍事ではそうした取り組みが進んでいるようです。来たる機械社会に備えて、イノセンスは一度ご覧になっておいた方がいいかもしれません。解説ページもありますし、かわいいワンちゃんも出てきます。