生郎(なまろう)をご存知でしょうか。成蹊大学の近くにあるラーメン屋ですが、この店の注文方法がとても難しく、一見さんお断りなオーラが店全体を包んでいます。どう難しいかというと…。 「ショウブタヤサイマシカラメニンニクトウガラシ」、「ダイブタダブルカラカラニンニクチョモランマトウガラシジゴク」。これが何かおわかりですか?これが生郎に行くことを躊躇させる恐怖の呪文の一例です。どうやらラーメンを完成させる過程でトッピングをこうした呪文で伝えなければいけないようなのです。なんと商売っ気のない店でしょうか。
この生郎、もともとラーメン二郎という名前でした。店名が変わった理由をネットで調べてみたところ、いくつか有力な情報がありました。
- 本店から暖簾(のれん)分けされた身分でありながら、子である吉祥寺店が勝手に更に暖簾分け(孫分け)して破門になった。
- ラーメン二郎の2店舗目であった吉祥寺店のオヤジは、各地にフランチャイズ化して店舗が増えていくラーメン二郎が、ラーメン二郎でなくなっていることを良く思っておらず、脱退した形で「生郎」と改名した。
- もともとあまり良くなかった本店のオヤジとの関係が悪化した。
どれが真相なのかはわかりませんが、今のように看板が生郎になったきっかけは、学生(おそらく成蹊の)によるいたずらだそうです。店の写真をよく見ると「二」に赤テープを貼って「生」にしてあることがわかります。結局はそれが店名として定着してしまったみたいですね。
店の前を通るといい匂いがするのでぜひ食べてみたいのですが、前述のような複雑な呪文を唱えることを考えるとつい及び腰になってしまいます。簡単な注文方法はないかと調べていたところ、以下のことがわかりました。
- 店に入っても「頼んでない人いいよ。」と言われるまで注文しない。
- 最初に麺の量だけを伝える。
- 「頼んだ人いいよ。」と言われたら例の呪文をいう。わからなければ「全部普通」と言ってもよい。
- お勘定はセルフサービス
さらに調べていくうちに呪文にも一定のルールがあることがわかったので、試しに「生郎の呪文」というものを作ってみました。これは注文したいラーメンを設定するだけであの恐怖の呪文を自動生成してくれるツール(ジョークソフトともいいます)です。
特徴
- ラーメンの種類やトッピングなどをリストから選ぶだけで呪文生成
- 結果画面では入店から退店までの手順付き
- 人気呪文ランキング表示
- 結果画面はプリントアウトに最適なサイズ
- 携帯からも利用可能
これでもう生郎は恐くない、と言いたいところですが、あの殺伐とした雰囲気に飛び込む勇気は未だにわきません。一緒に食べに行ってくれるナマロリアンさんがいらっしゃいましたらぜひご連絡ください。