ベガーズオペラ

日記

舞台「ベガーズオペラ」を観に行きました。観客も巻き込んで展開していく不思議な感覚。そして最後は場内一体となって盛り上がってしまうのです。 観劇に固定観念を持っている方は最初に驚かれると思います。自分も驚きました。開演の時間が近づいているにも関わらず、役者さんがスタッフに指示して舞台を掃除させたり、セットを移動させたりしているのです。間に合うのかなと心配していたら、実はもう舞台は始まっていたのでした。

説明しますと、この舞台は「ある乞食(ベガー)が書いたオペラが一度だけ本当の舞台で上演できることになった」という設定です。つまり観客の私たちは図らずも「その一回限りのオペラの上演を観に来たお客さん」の役を追うことになるのです。ですから、舞台が始まる前に掃除をしていても、休憩時間に役者さんが話しかけてきても不思議ではないのです。そこにいる全員が役者なのですから。

この舞台は今から278年前に書かれたものだそうですが、そんな昔に生まれたものとは思えないほど斬新でした。物語の一員となってしまう感覚は、はてしない物語を読んだ方ならわかっていただけるかもしれません。全員が参加しているので、舞台が成功したときは当然みんなで盛り上がります。最後はもう割れんばかりの拍手でした。

これは良い経験をしました。

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