海のぬし釣り

ゲーム

近所の中古ゲーム屋で「海のぬし釣り」を買いました。今から9年前に発売されたスーパーファミコン用のゲームです。これがなんだか妙な感じなので紹介します。 「100円ぽっきり」と書かれたカゴに、箱も説明書もない剥き出しの状態で無造作に詰められたゲームソフトたち。精魂込めて作ったゲームがガラクタ同然の値段で売られてしまう無情な世の中に多少の哀れみを感じながら漁っていたところ、突然現れた「ぬし釣り」という言葉のインパクトに惹かれて買ってしまいました。きっとワゴンセール特有の「掘り当てた感」がそうさせたのだと思います。衝動買いの限界が100円である自分の小ささはさておいて、さっそくテトリス専用機となっているスーパーファミコンで遊んでみました。

主人公の名前を「まつかた」にしてゲームスタート。一見RPG風ですが、剣のかわりに釣り竿を持ち、釣れそうなスポットを見つけては糸をたらして魚を釣るところがユニークです。RPGなので敵も出てきますが、相手はカモメやカニやフナムシです。カモメはともかくフナムシには絶対負けたくありません。

わかってきたところでさっそく釣りを開始しました。海に向かって糸をたらすと、BGMは潮の音だけになり、うっすらと海中に魚が泳いでいる様子が見えるようになります。釣りの経験はほとんどありませんが、なんだかとてもいい雰囲気です。(100円にしては)

ウキがシュッと音を立てて沈むと画面は切り替わって糸を引く魚との真剣勝負が始まります。エサだけとられて逃げられてしまうこともありましたが、何度か挑戦してついに8cmのクサフグを釣り上げました。持ち上げて写真を撮るにはあまりにもお粗末な大きさですが、初めて釣り上げたので気分は最高です。

調子が出てきたので新たなスポットに行こうとすると、突然カモメが襲ってきて釣り上げたばかりのクサフグを取られてしまいました。おまけに散々痛めつけられて体力が無くなってしまったので、家に帰ることにしました。ところが潮の流れが急な場所で海に転落してしまい、舟と波止場の間から抜け出せなくなりました。すぐそばに漁師のような人がいるのに助けてくれるそぶりは全く見せず、泳ぎ疲れた「まつかた」は体力が無くなってゲームオーバーに。…まるで悪夢です。

調べてみると、ぬし釣りはシリーズ化していて、いろんなゲーム機でリリースされているようです。攻略ページも見つけたので「ぬし」を釣り上げるまで頑張ってみようと思います。

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